音量の怨霊

テレビの音が大きいと心がザラつく。

大抵テレビ放送ではなくYouTubeや配信サービスを視聴しているのだが、音量は耳を澄ませば聞こえるくらいがちょうどいい。

以前家族が割と大きめの音でギターの演奏動画を見ていた時は別室にいたにも関わらず無言でリビングへ出て音量を下げた。ちなみに家族は見ながら寝ていた。なんでだよ。

たぶん自分のテンションが流れている映像と同じくらいの高さならそこまで気にならないのだろう。シリアスな気持ちでシリアスな映画を観る時は割と音量を上げている気がする。

私の精神状態に合わせて適度な賑やかさになれ、という傲慢だろうか。心がザラついているからテレビの音が気になるのだろうか。大きな音がザラつきをひどくしているのだろうか。

家族は大抵私が「ちょっと大きいな」という音量で視聴しているので私よりもアゲ⤴なテンションだということか?羨ましい。

最近は音量が気になることが増えてきた気がする。音量に取り憑かれているのかもしれない。